JTMI 税理士法人 日本税務総研

積極的財産と消極財産の確定と適正な評価

相続税の課税対象となる積極財産を確定し、適正な評価額を算定するとともに、葬儀費用と相続開始時点での未払費用を把握します。
葬式費用のうち、お布施など領収書がないものは、支払年月日、支払金額、支払先住所、支払先名称のメモがあれば大丈夫です。税務署はお布施の資料を相続税の申告書から採集し、お寺の職員の源泉所得税の調査で授受を確認しています。

相続税の計算の順序

  1. 各相続人等の取得した財産の課税価格を計算
    遺言または遺産分割協議書により各相続人の取得財産を割り振ります。葬儀費用および未払債務は実質的に負担した相続人に割り振ります。
  2. 各人の課税価格を合計、基礎控除後、課税遺産総額を算出
  3. 相続税の総額を算出
  4. 各相続人等の取得した財産の課税価格の比率により相続税の総額を割り振り
  5. 配偶者控除、未成年者控除等の税額控除
  6. 各相続人等の納付額を算定

各人の課税価格を計算

各人が取得する遺産の課税価格を求めます。

課税価格 = 各人の取得する財産総額 - 債務葬式費用 + 死亡前3年以内の贈与財産 + 相続時精算課税対象財産

課税遺産総額の計算

各人の課税価格の合計額から基礎控除を引いて、課税遺産総額を算出します。

相続税の総額の計算

各法定相続人の法定相続分に応じる取得価額に対する税額の合計額を算出します。

相続税の速算表

法定相続分に応ずる取得金額税率控除額
1,000万円以下10%
3,000万円以下15%
50万円 
5,000万円以下20%200万円
1億円以下30%700万円
2億円以下40%1,700万円
3億円以下45%2,700万円
6億円以下50%4,200万円
6億円超55%7,200万円

各人の納付税額の算定

相続税の総額を各相続人等の取得する課税価格の割合で配分します。

税額控除


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